去る9月11・12日、小名浜オーシャンホテルを会場に「家庭医療サマーフォーラムin福島@いわき」が開催されました。「9月なのにサマー?」などと細かいことはお気になさらず(実際、当日も猛暑でしたから…)、福島県立医科大学 医学部 地域・家庭医療学講座では、家庭医療に興味のある学生、医師らを対象に、自然と文化に恵まれた福島県を舞台として、家庭医療を深く楽しく学ぶために、例年県内数か所で家庭医療サマーフォーラムを開催しています。いわきでは“フラガールと家庭医療を学ぼう!”というキャッチフレーズのもと、毎年熱心な学びが展開され、また余興のポリネシアンショーも好評を博し、今回で3年連続(当講座史上最多新記録)3回目(当講座史上最多タイ)の開催という快挙を成し遂げました。
フォーラムでは県内各地で家庭医研修を行っている当講座の後期研修医をはじめ、当講座の指導医、家庭医療に興味のある全国から集まった医師・学生等、いわき市保健福祉部の方々、かしま病院の看護師・リハビリスタッフら総勢50名弱が一堂に会し、初日のメインレクチャー+ワークショップは、「家庭医ができる転倒予防を学ぼう‐リハビリテーション栄養の視点から‐」というテーマで、昨年に引き続き、横浜市立大学付属病院 市民総合医療センター リハビリテーション科 助教の若林 秀隆 先生に担当していただきました。前述のとおり、医師だけでなく、看護師、理学療法士、作業療法士らの多職種間でのディスカッションが実現し、包括的ケア実現に向けて具体的戦略を含めた深い議論がなされました。
恒例のCinemeducationは、史上初の映画以外からの出題となりました。本日最終回をむかえる今話題TBSドラマ「GM~踊れドクター~(第一話)」を通して、日本における家庭医療のあり方について職種を超えて熱い議論が展開されました。
ちなみに、集合写真で皆さんが片手を前に出しているのは、主人公「ファイヤー後藤」がクライマックスで診断をつけた時の決めポーズを模したものです。
懇親夕食会のフラ体験コーナーでは、みんなで激しく腰を振りながら“フラと転倒予防”について真面目に考えた後、大クイズ大会では、チンアナゴ抱き枕を賭けた激しい争奪戦が展開されました。
二次会では、映画「フラガール」を上映。この映画はやはり何度観ても泣けるわけですが、苦難を乗り越えて新たな可能性に賭ける“フラガール”たちの姿を、今まさに、いわきの地で 新たな“家庭医療”の可能性に賭ける自分たちと重ね、これからどんな苦難がおとずれても、決して夢を忘れずに突き進んでいく覚悟を新たにしたのでした。
二日目は、まずはReflection of the Monthと題した当講座後期研修医らによるプレゼンテーションを2題。1題目は、土屋 典子 (後期研修3年目)による「思春期の神経性食欲不振症の2症例」が提示され、精神疾患である神経性食欲不振症の診断や入院適応について診療ガイドラインを中心に学びました。2題目は、佐藤 寿和 (後期研修2年目)による「地域・家庭医療が学べる初期研修」と題した夢のある提案がなされました。地域・家庭医療の教育に力を入れている医療機関と協力し、質の高い地域・家庭医療を学ぶことが出来る初期研修プログラムの構築することが、将来の地域医療を支えていく上で重要である旨を、グループワークを通し、みんなで再確認しました。
続いて「家庭医に必要な漢方の基礎知識」のレクチャー。漢方薬に用いられる代表的な生薬の効能と副作用などの講義を通して、基礎的な内容を中心に学びました。
全体を通して楽しく熱く活発な雰囲気の学びの場だったのではないでしょうか? やっぱり学習は楽しいといいですね!
2010年9月19日日曜日
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