2011年6月26日日曜日

2012年度 家庭医療専門医コース 後期研修医募集。

福島県立医科大学 家庭医療学専門医コース

~人生何があるか分からない。いかなる時も我らは家庭医です~

2011年3月11日午後2時46分、東日本大震災。この時から、私たちは大きな試練を与えられました。当たり前の検査や処置ができない中での外来診療、救急コーディネート、機能を失った病院からの転送対応、そして自分達も被災者。福島県内各地の医療機関へ赴任していた指導医・後期研修医たちは、被災した瞬間から、それぞれの場所で自ら考え、自ら行動していました。まさに、地域住民と共に生き、家庭医療を実践している研修プログラムです。

全ては地域住民の健康のために

【研修期間】4年間

【プログラム】前半2年間は中・大規模病院での各科ローテート研修、後半2年間は診療
所、小規模病院の家庭医療研修となります。1年目からのハーフデーバック、TVカンフ
ァレンス、月1回のFamily Medicine Resident Forumでのディスカッションなどを通して、
家庭医療をより深く学ぶ機会を提供しています。

さらに、大学という特性をいかして、医学生の実習担当、臨床研究への挑戦など、様
々な方向に発展させていくことも可能なプログラムです。

また、特に福島県の住民の健康維持のためにこれから必要な点として、慢性疾患の管理
や疾病予防はもちろんの事、避難所・仮設住宅で形成される新しいコミュニティのケア、
社会不安に対する心理的影響への対策、放射線被ばくに対して正しく認識してもらう活動
などを継続して行う事があげられます。

  医師という仕事を務めていれば、誰もがたくさんの困難に直面します。ここ、福島県立医科大学  地域・家庭医療学講座には自分の志を強く持ち、励まし合い、立ちあがろうとする研修医がおり、それを支える仲間がいます。だから、いかなる時も家庭医療を全うできる。それが、私たちの宝です。一緒に学べるみなさんの応募をお待ちしています。

福島県立医科大学 医学部 地域・家庭医療学講座

2011年6月12日日曜日

震災から3ヶ月・・・福島で創る家庭医療 (第62回FaMReF)


震災から調度3ヶ月の6月11日。
先月は東京にお邪魔してややよそゆきのFaMReFでしたが、今月はまたフランチャイズの福島医大に戻ってのFaMReF開催!
なぜか激レアのぼりをリレーしながらの近況報告でスタート!
写真は一番のぼりが似合っていたK先生。
(掲載の許可は得てませんが…)

Reflection of the month
「いまさら聞けない行動変容」
(後期研修医4年目 五十嵐博)
禁煙指導に苦慮した症例をもとに、行動変容のアプローチにおける家庭医の役割について議論した。
行動変容の難しさを認めた上で、新しい可能性を見出していきたい。
曖昧さに耐えつつ、諦めも悪いという家庭医の特徴が活きる分野なのだと思う。

② 「喜多方市 地域・家庭医療センター」開所報告
(高柳宏史センター長)
診療のみでなく、事務手続きを含む開院に必要な準備・諸届について学んだ。
不眠不休で新しいお城を築いている奮闘ぶりに励まされた。

③「各サイト研修状況報告」
当講座の各研修施設のスタッフから、各サイトの診療・教育・研究内容の報告がなされた。今後の研修計画や見学受け入れなどの情報として役に立てていく。
みんな同じ目標を持った仲間だけれども、やはり各サイト毎に特長がある。
例えば、2万人ほどの避難生活者を受け入れているいわき市でのケアに求められる能力もあるはずだ。

Cinemeducation「タイタニック(1997)(葛西龍樹教授)
対話を続けることの意義。どんな時も諦めないことの大切さについて議論した。

二次会(懇親夕食会)
FaMReFをより魅力的な学びの場に育てていくための作戦会議!
熱く厚く暑い議論を尽くした。

三次会
新人のW君の新たな可能性を発掘することができた。