お盆を過ぎれば暑さも峠を越えると、地元の人たちは言ってくれるのですが、
一日でも早く涼しくなってくれないものかと、日々願っています。
さて、
日本全国の学生が主体となって開催する、医学生・研修医のための家庭医療学夏期セミナー。
今年で第22回を数えます。
この夏期セミナー、現在活躍している家庭医の皆さんのルーツだったりします。
私もそうです。
家庭医というものを教えてくれたこのセミナーに恩返しできればと思っています。
今回、COMFAMからは「地域で家庭医は本当に役に立つのか? 地域での家庭医の役割って何だろう?」というワークショップを企画・担当させてもらいました。
実際にCOMFAMの診療拠点となっている地域の医療情勢を参考に、どんな症状ならどんな医療機関に受診するか、というワークを行った後、
では、そのような患者さんを診た家庭医として、地域にどんなことができるのかを参加者グループごとに考えていきました。
私のグループは、人口5,000人の町というセッティングでした。70代の高血圧・脳梗塞の患者さんを診た、という時に、この患者さんのケアだけでなく、地域住民の健康向上にかかわるとしたらどんなアイデアがあるだろうか、というディスカッションになりました。
参加者の学生さんからは、「小さい町だからお祭りで健康診断を併設したらどうか」「食事の準備が大変な高齢者もいるだろうから、配食サービスを始めたらどうか」「起こった後のリハビリテーション、在宅ケアの体制を整えるのも必要」という意見が出されていました。
各グループのディスカッションも盛り上がり、運営した私たちにとっても、大変学びになるワークショップでした。
参加していただいた皆さん、運営に協力してくださった皆さん、セミナーのスタッフの皆さん、ありがとうございました!
私はもう一つ、「ロールプレイで体験! 家族志向型ケア」の講師も担当しました。
家庭医にとって重要な視点である「家族を診る」ことを、ロールプレイを通して体験してもらうワークショップです。
学生時代・初期研修医時代に夏期セミナーで知り合った友人たちと企画運営しました。
ロールプレイが初めての参加者も多かったようですが、
家族図やライフサイクルを用いて仮説を立てることが、家族との面談で有意義なことを
学んでもらえたようでした。
そして夜は懇親会!
「家庭医は夜作られる」と言った家庭医がいます。
全国から集まった医学生・研修医たちが、実際に夜遅くまで家庭医と話し込んでいます。
家庭医についての疑問、質問から、実際にキャリア形成する際のアドバイス、進路の悩みなど、たくさんのことがこの懇親会の場で語られていました。
この懇親会は行く価値ありですよ。
夏期セミナーに行くと、いつも元気をもらって帰ってくる私でした。
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