福島県立医科大学 地域・家庭医療学講座では、
Webサイトを一新致しました。
http://comfam.jp/
URLも簡単になりました。
これに伴い、ブログも新Webサイト内に移行しますので、
今後はこちらをごひいきにしていただけますよう、お願いいたします。
http://comfam.jp/blog/ (新ブログ)
2011年10月5日水曜日
2011年9月12日月曜日
第2回 家庭医療サマー・フォーラムin福島2011@いわき
準備に関わったすべてのみんなと、会を大いに盛り上げてくださった参加者の皆さんに敬意を表したい。
「こんなに近くでフラミンゴを観る時が来るとは・・・」
とやや興奮気味に語りカニピラフを召し上がる岩田先生のお口と、ガラス越しのフラミンゴの肛門との距離は、40cm未満だったかもしれない。
メキシコ料理が置いてない「メヒコ」、ラーメンよりも焼肉定食が定番な「どさんこラーメン」、東北に「ハワイ」、レストランにフラミンゴ。
この唐突さにしびれたらしく、岩田先生から「いわき深いね~」と最大限の賛辞をいただいた。
さあ!
フォーラムの始まり。
「私たちは、震災後の6ヶ月で涙もろくなりました。しかし、その分強くなりました」
という葛西教授の言葉でフォーラムは幕を開けた。
<1日目>
①特別講演「プライマリ・ケアでの感染症診療」岩田健太郎先生
(神戸大学大学院医学研究科微生物感染症学講座感染治療学分野教授)
インフルエンザのマネジメント、被災地での洗浄、消毒の考え方などを含め、フロアからの日常診療上の疑問をベースに明快なご回答をいただいた。
まったく台本なしの荒技。
すべて質疑応答の濃い90分であった。
どんな質問においても、その歴史から最新のエビデンスまでを網羅した回答で、本当に勉強になった。質問の内容はさまざまであったが、岩田先生のご回答から、一貫して
「物事の本質を見失わないで!」
という強いメッセージを感じた。
病気の断片にとらわれ過ぎて、とかく手段が目的に誤認されがちになる現代の診療の現場をズバッと一刀両断していただいた気がした。
「所詮フラガールの前座」と自虐謙遜される岩田先生の気さくさに惚れた。
決して前座じゃなくてスペシャルゲストですよ~
②Reflection of the Month 後期研修2年目 山入端 浩之
「慢性疾患の家族アセスメント」
患者と家族に対して疾患だけでなく、心理・社会的にもバランスよくケアするための方法を多職種間で議論した。
③Cinemeducation 葛西龍樹 主任教授
フラガール(2006)
いわずと知れた、いわきが誇る名映画。
危機的状況における人々の葛藤を通して、同じく災害による危機に瀕しているいわき(福島)の再生と復興への努力の重要性を確認した。
どのシーンを観ても5分ともたない涙腺。
おのれの前頭葉の機能不全を感じた。
さあ、おまちかねの懇親会。
神々しきフラの動きに鳥肌が立つ。
そしてみんな真剣にフラ体験し、熱い熱い懇親会はあっという間に過ぎていった。
ホテルに入り、恒例の二次会は・・・
ムフフ・・・
噂によると客室でないところで朝を迎えた者もいるそうだが、真実は定かではない。
少なくも「家庭医は夜育つ」という格言は正しいようだ。
翌朝、心地よい気だるさ。
無残にも三角形に削り取られた照島を露天から眺めながらの朝風呂。
海鵜が生息できる場所は残っていないかもしれない。
あらためて津波の爪痕を痛感する。
<2日目>
④考える診断学 助教 石井 敦
症例の模擬診断体験を通して、痛みの特徴をとらえるツールとしての「OPQRST」と、悪性疾患と決めつける前に、根治可能な良性疾患を見逃さないことの重要性を紹介した。
詳細な医療面接と、鑑別診断を丁寧に吟味することの威力を再認識した。
⑤Reflection of the Month 後期研修4年目 星 吾朗
「Genogram 家族図」について
家族志向ケアにおけるツールとしての家族図の書き方から、その有用性についてまで分かりやすい解説がなされた。
「家族図」もっと書きたくなったよ!
⑥ワークショップ「災害と地域ケア」
かしま病院 看護部 鈴木則子さん
災害時でも機能し続ける多職種による地域医療連携の方策について活発な議論がなされた。
今から変えていく覚悟が固まった。
とっても有意義な議論だったので、頑張って良い報告書を完成させよね・・・Y君!
全体を通して楽しく学んでいただけたフォーラムだったと思うが、そこはしっかりフィードバックの集計結果を分析して、今後は更により良い学びの場を提供していきたい。
さて、フォーラム後は小名浜魚市場の市場食堂で海鮮三昧。
地物をめいいっぱい口に頬張れる日はまだ先になるだろうが、営業していること自体から、多くの方々の復興への努力を感じることができて嬉しかった。
帰宅後、14時46分をむかえた。
黙祷の間、この6ヶ月の間に起きたことが走馬灯のように脳裏によみがえり、涙が溢れ出す・・・
しかし、その分、自分が強くなっていると信じている。
第1回 家庭医療サマー・フォーラムin福島2011@喜多方
濃い~!!と言っても、濃いのは喜多方ラーメンのスープの塩分だけではない。
去る8月27・28日に開催された「家庭医療サマー・フォーラムin福島2011@喜多方」・・・本当に内容の濃い2日間だった。
<1日目>
勉強の前にはまず腹ごしらえ、というわけで地元の方々に人気の某喜多方ラーメン店に昼ラー目的に並ぶ・・・
店頭には「ラーメンの 香りただよう 蔵の町」と刻まれた石碑が・・・
ていうか行列長っ!!!
危うくフォーラムに遅刻しそうだった。
<内容>
①Reflection of the Month「腰痛の治療 ~トリガーポイントと腰痛体操~」
④健診・医療・介護データの医療福祉政策への活用にむけて~その1~
助教 田中啓広
地域住民全体の健康指標を向上させるため情報抽出が期待できるデータを共有した。とても貴重なデータで今後の解析結果が楽しみである。
⑤Cinemeducation
葛西 龍樹 主任教授
オータム・イン・ニューヨーク(2000)
予防医学から緩和医療に至るまで、家庭医の役割について深い議論が展開された。
懇親夕食会では、拷問クイズ大会!!
喜多方チーム・・・ホント怖ぇ~
旨い酒を飲み過ぎて、ついつい夜(午前様)ラーへ!
人はどうして締めのラーメンを求めるのだろうか?
<2日目>
午前様ラーの影響で、楽しみにしていた朝ラーを断念!
無念・・・
朝7時にラーメン屋に普通に並んでる喜多方市民って一体・・・
<内容>
⑥ジェネラリストと全人医療
地域・家庭医療学講座 高栁宏史
県内各地の各家庭医療研修サイトにおける現状と問題点を明らかにし、今後の具体的方策について提案がなされた。道は険しいかもしれないが、まずは前に進むことを始めなければいけない。
去る8月27・28日に開催された「家庭医療サマー・フォーラムin福島2011@喜多方」・・・本当に内容の濃い2日間だった。
<1日目>
勉強の前にはまず腹ごしらえ、というわけで地元の方々に人気の某喜多方ラーメン店に昼ラー目的に並ぶ・・・
店頭には「ラーメンの 香りただよう 蔵の町」と刻まれた石碑が・・・
ていうか行列長っ!!!
危うくフォーラムに遅刻しそうだった。
<内容>
①Reflection of the Month「腰痛の治療 ~トリガーポイントと腰痛体操~」
後期研修医4年目武田仁
慢性腰痛に対する腰痛体操の有効性と、急性腰痛に対する治療の選択肢としてのトリガーポイント注射について学んだ。日常診療からわいた疑問をベースに良くまとまったプレゼンに感心しつつ、日頃なんとなくやっているトリガーポイント注射も時に「アリ」なんだな~ということが確認できた。
②Reflection of the Month「ポートフォリオで遊ぼう!」後期研修医3年目佐藤寿和
日々の学びを効率よく楽しく記録にまとめるコツが提案され、参加者に支持された感じ。それにしてもS氏には「爆弾発言キング」の称号を与えたい!
③あっちゃんの考える診断学助教 石井敦
あたらしいコーナーとして試行させてもらったが、結構盛り上がったかも・・・
正確な診断をする上で、思い込みの危険性を認識し、患者さんの訴えと症候を一つひとつ丁寧に検証することの重要性を再確認した。幸い没企画にならず、次回以降もやっていいということなので、家庭医らしい診断学を学べるセッションとして改良していきたい。④健診・医療・介護データの医療福祉政策への活用にむけて~その1~
助教 田中啓広
地域住民全体の健康指標を向上させるため情報抽出が期待できるデータを共有した。とても貴重なデータで今後の解析結果が楽しみである。
⑤Cinemeducation
葛西 龍樹 主任教授
オータム・イン・ニューヨーク(2000)
予防医学から緩和医療に至るまで、家庭医の役割について深い議論が展開された。
懇親夕食会では、拷問クイズ大会!!
喜多方チーム・・・ホント怖ぇ~
旨い酒を飲み過ぎて、ついつい夜(午前様)ラーへ!
人はどうして締めのラーメンを求めるのだろうか?
<2日目>
午前様ラーの影響で、楽しみにしていた朝ラーを断念!
無念・・・
朝7時にラーメン屋に普通に並んでる喜多方市民って一体・・・
<内容>
⑥ジェネラリストと全人医療
後期研修医4年目武田仁
ジェネラリストの歴史から現代の医療における役割に至るまで深く掘り下げてた知見が示された。普段わたしたちが目指している医療が、とても格式高いもののように感じた。
⑦福島県における家庭医と地域包括ケア地域・家庭医療学講座 高栁宏史
県内各地の各家庭医療研修サイトにおける現状と問題点を明らかにし、今後の具体的方策について提案がなされた。道は険しいかもしれないが、まずは前に進むことを始めなければいけない。
2011年8月20日土曜日
福島への支援を不安なく
おひさしぶりです。
喜多方で診療をしています高柳です。
喜多方も、連日の猛暑でなかなかつらい日が続いていたのが、一変し
昨夜などは窓を開けて寝ていると、むしろ寒いような冷え具合でした。
こうも急に天候が変わると、体調にも影響が出てしまいますよね。
天候が人体に与える影響というのは、とくにドイツでは国民の間での認識が高く天気予報の中で健康問題への影響についてテレビなどで情報発信しているのは先日テレビでも紹介されました。
日本では、特にこちらがまとまっていてよいかもしれません。
テルモ健康天気予報
http://kenkotenki.jp/
解説
http://kenkotenki.jp/contents/about/
さて、それはさておき。
先日、ニュースで福島県産の牛肉から放射性物質が検出され、それらが流通したことが報道されたわけですが、それにより福島県内の住民もまた福島県産に対して不安を募らせ、スーパーでは福島県産の売れ残りへとつながってしまいました。
しかし、福島再建のためには、安全な食材を出荷し、そして安全な食材はぜひとも購入してもらい、福島再建への支援をいただきたいところです。
今回は、そんな支援をより活発にできるためのインターネットを通じた取り組みをご紹介します。
「ふくしま新発売。」というページですが、福島県でとれた食材について、実際の測定値をインターネット上で検索でき調べることができるサービスです。もちろん無料。
こちらがホームページになります。
http://www.new-fukushima.jp/index.html
とりくみとしては、非常によいことだと思います。
情報を公開していることは、いままでの不透明な行政の対応に不信感を募らせる住民の感情にいささか効果があることではないでしょうか。
あとは、この情報をどのように利用するかですよね。
福島県産でも、安全な食材であれば購入するように、店頭での工夫もまた福島県の再建を支援する自分としてはお願いしたいです。
消費者の行動から考えても、このサイトを知っていても、スーパーで一つ一つ調べながら購入なんて現実的ではないですよね。なので販売店でこのサイトの情報をみていただいて安全であれば店頭に置く。そして、店頭でも、消費者がすぐに測定された放射線量の値がわかるように表示をしてもらうことも大事ではないかなと思います。
是非、安全な食材を消費者が不安を持たずに手に取ることができるような配慮をお願いし、福島の再建の一助をご理解の上お願いしたいと思います。
2011年8月2日火曜日
災害時こそ、家庭医の役割はより重要になる! ~シリーズ第2弾~
災害時こそ、家庭医の役割はより重要になる!
長期化する避難生活では、包括的かつ継続的に診てくれる家庭医が求められている
http://health.goo.ne.jp/column/healthy/h002/0147.html
長期化する避難生活では、包括的かつ継続的に診てくれる家庭医が求められている
http://health.goo.ne.jp/column/healthy/h002/0147.html
gooヘルスケアのシリーズ第2弾です!
ますます内容が暑苦しくなってます。
ますます内容が暑苦しくなってます。
<バックナンバー>
人は、独りでは生きていけない
大規模な災害医療支援の歯車となった家庭医たち。地域に生き、地域で働く喜びと誇りを胸に、医療と向き合う
http://health.goo.ne.jp/column/healthy/h002/0143.html
大規模な災害医療支援の歯車となった家庭医たち。地域に生き、地域で働く喜びと誇りを胸に、医療と向き合う
http://health.goo.ne.jp/column/healthy/h002/0143.html
<Gooヘルスケアトップ>
http://health.goo.ne.jp/
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