2010年12月13日月曜日

シンガポールでの国際学会

師走はいろいろと忙しいですな~。

去る12月4日~5日、シンガポールで行われた第2回Asia Pacific Primary Care Research Conferenceに参加してきました。

マレーシア、シンガポールをはじめ、バングラデシュ、香港、オーストラリアなど、東アジアの国々からの参加者がほとんどでした。

今回の学会参加者の年齢層は比較的若く、右の写真からはわかりづらいですが会場は熱気にあふれていました。

2日間にわたる学会で最大の盛り上がりを見せたのが、Research Championshipと題する、研究アイディアを競うコンテストです。今回の学会のChairmanであるLee Kheng Hock先生が、オーストラリアで行われていたものをこの学会に取り入れたそうです。

参加するチームは未発表・未実施の研究のアイディアを考えて参加し(研究の種類は量的・質的を問わない)、学会初日にそのアイディアを発表し、学会に招かれた一流の研究者の指導を受けたり一般参加者と議論したりしながらそのアイディアを実現可能な研究計画に練り上げ、学会の最後にその成果を発表します。発表の評価には一般参加者も加わり、「プライマリケアにおける重要な問題か」「その問題の重要性が理解できたか」などの評価基準をもとに採点します。

今回は8チームからの応募があり、選考で4チームが選ばれて本選で競い合い、シンガポールからのチームが優勝しました。各チームの発表はどれも個性的で大変面白かったのですが、自分たちで参加すればその十倍面白くて興奮するだろうな、とも思いました。

家庭医療関係の国際学会に参加するのは初めてだったのですが、国際学会の雰囲気・熱気が感じられて非常に充実した週末でした。次に行くときは自前の研究を持って行きたいですねー!

2010年12月11日土曜日

大学院の講義を受ける

 福島県のもっとも西に位置する只見町を午後12時に出て
 大学に14時40分ごろに到着。
 今日は、津田塾大学国際関係学科教授の三砂ちづる先生の講義を聞きに
 午後にいとまをもらい出てきました。
 
 この移動時間だけでも、かなりの時間です。
 往復で5時間弱の時間をかけるわけですが、タイムマネージメントと
 さらに体力もいります。
 
 今日の講義のある大学までは電車など公共の交通手段が利用しづらいため
 自家用車を運転しなければならないのです。 

 なので、平日にある聞きたい講義や講演は職場でのサポートもない限りは
 難しい状況にあります。


 と、ぐちのようなことをこぼしていますが、
 今日の講義は、これだけの苦労をした甲斐がある内容と出会いでした。
 三砂先生ならではのEBMとNBMの解釈、
 疫学者から習う疫学、
 三砂先生の経験から得られた視点を知りえたことでまた自分の視野が広がった気がします。


 疫学の重要性を知り、最近は家庭医、家庭医療、地域医療などを学びつつも
 疫学も専門にしようかと思い始めていた矢先の出会いなので、これからも
 三砂先生を通じて疫学の世界を探求しようかと新たに目標を定めました。

 
 ちなみに、三砂先生は、着物姿のよく似合う素敵な女性でした。
 デジカメを車の中に忘れて、写真を撮り忘れたために
 掲載できないのが残念です。
 あしからず。

2010年11月29日月曜日

Hawaii~


ちょっと僕にもいわせてください!


去る10月31日~11月6日にかけて、ハワイで家庭医療をみてきました。


これは東北高度医療人キャリアパスシステム 海外研修という制度を通して行きました。

東北の研修医を対象にし、国際交流と広い視野をもつ・英語でのコミュニケーション能力改善を目的としています。


葛西先生がコーディネーターでもあります。


今回の研修では、日本人でハワイの家庭医療研修を行っている人とのdinner、ヒロでの家庭医療(クリニック・病院)の見学、Jorn A .Burns School of Medicineのスキルラボでの実習などが行われました。


アメリカでのPrimary Careをまじかで体験して感じたのは、医療制度の違いでした。


アメリカは医療先進国のなかで唯一、全国民を対象とした公的医療保障のない国です。1/4ほど(27% OECDインディケーター2009)しか公的医療保障の対象ではなく、3/4は民間の保険です。


しかも医療単価が日本と比べモノにならないくらい高い。医療費対GDP比は16%(2008年)と2位と5%近く差をつけて単独首位です。外務省Hpにもコメントがあるほどhttp://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/n_ame/ny.html


それだけに投薬など医療行為に対しては常に効果と害を詳しく説明し、経済状況を加味しながら行っていく姿が印象的でした。


もちろん、インフォームドコンセントの重要性は日本でも高まっているが、日本はまだまだ不十分といわざるをえないとい感じました。


ほかにも、指導熱心な家庭医の先生、また地域医療に情熱を傾ける病院経営者などと話もできて、ここには書ききれないがとても勉強になりました。


日本の医療現場にいてはなかなか気付かず、海外に行って初めてわかることもやはりたくさんあるのだなと改めて感じました。


機会があれば、また海外研修にいきたい!

(右の写真はキラウエア国立講演で ぼるけーの♪)

2010年11月28日日曜日

家庭医療セミナー in 沖縄

11月27日、沖縄で家庭医療セミナーを行いました。
僕はまだ一年目であるにも関わらず、セミナーの講師として無謀にも挑戦してみました。
しかもテーマは「家庭医療とは?」


そして、開催場所は僕の初期研修病院でもある中頭病院(実際には隣の建物であるちばなクリニック)でした。僕のこの申し出に間髪いれず快く引き受けて頂きました仲田清剛院長先生、下地勉副院長先生、新里敬研修委員長先生、そしてポスター作りから宣伝、会場設営までして頂きました臨床研修センターの方々に感謝致します。ありがとうございました。

さて、そのセミナーの参加者ですが、ほとんどが中頭病院の研修医でその他スタッフの先生数人、看護師数人、学生2人、そして沖縄でプライマリ・ケア研究会を行っていらっしゃる稲福全三先生もいらして頂きました。 

やってみた感想ですが、まずスライド作りの過程で自分が考えている事をスムーズに伝える事の難しさを痛感させられました。自分がこう思ってても人には違うように伝わる、日頃の診療でも感じますが、コミュニケーションは奥が深いですね。
悩んだ甲斐もあってか、ワークショップ2つを通して僕が現時点で伝えられる内容を伝えることはできたのではないかと思います。
ただ、セミナーでの苦難はその質問コーナーにありました。
質問して頂いた内容は(とてもありがたい事に)その概念に留まらず、「具体的に家庭医療を広めていくためにどのような方法があるか」、「専門医思考 を持つ患者が多い中でその患者さんたちをどうやって家庭医療科へ移行していくのか」、「今のシステムで世界一の長寿国である日本で家庭医療が本当に必要な のか」、「 今実際に地域の診療所で継続性、家族志向、何でも診るなどプライマリケアの概念を満たしている医師と家庭医療プログラムで研修を受けた医師で何が異なるのか」などというさらに具体的で深い内容でした。僕の言葉で何とか絞り出して答えてはみたものの、抽象的というか、的を得た返答ができず、 とても答えられたとは言えない返答でした。
その状況に肩を落としつつ、しかし逆に僕の勉強すべき所や今後沖縄で家庭医療をやろうとしている僕にとって必要な事が少し見えてきた気がしたことや、沖縄の若手にも家庭医療に興味を持つ人達がいることを知ったという意味では、とても有意義なセミナーとなりました。
討論中、同行して頂いた後期研修医の先生には積極的にフォローして頂き、また葛西教授にも最後にフォローと共に僕の1年目としての立場を含め気使いのお言葉まで頂き、とても救われた気持ちでした。同行して頂いた先生方には本当に感謝、感謝です。
また、教授は不安も大きかったと思いますが、このような機会を与えて頂いた事にも感謝です。

次回も開催できるよう、精進して参ります!

また、せっかくなので少し観光もして来ました。
かなりの弾丸ツアーでしたが、僕の案内で同行した後期研修医の先生2人はある程度満足して頂けたようで、何よりです。ただ、こちらはあくまでも「ついで」ですので、悪しからず(笑)

2010年11月6日土曜日

英国・オランダ視察隊


毎年後期研修医1年生は、葛西先生の計らいで海外研修の機会を与えられます。そこで、今年は106日から13日までの8日間、イギリスとオランダに行って来たので報告したいと思います。(内容は1023日のFaMReFでもお話したものです。)
イギリスでは、リーズという町で後期研修医として頑張っている澤憲明先生のいるクリニックを訪れました。イギリスの伝統的な街並みを眺めながら診療所へ到着、そこは一見しては診療所とは思えない佇まいで、地域に溶け込んだ町の診療所という感じでした。建物の中も清潔感に溢れており、待合室も居心地の良さそうな空間でした。
診療所の医師はGPGeneral Practitioner)が8人、後期研修医が2人、初期研修医が1人という構成でした。
外来診療に関してまず感じたのは、患者さんと医師の双方がとてもリラックスしているということでした。そして大きな違いとして、日本に比べ医師が患者さんをしっかり見て話し、病歴や患者さんの気持ちを聴くことに十分時間を費やすことで、家庭医としての能力を存分に発揮できていると感じました。日本ではどうしても時間に追われカルテを見ながらの問診となり、5分診療もよくある話です。
家庭医は検査も必要なもの以外やりません(本来は当然なのですが・・・)。そもそも、診療所には尿検査キットと心電図、一般採血程度しかできず、それ以外の検査をする場合は病院へ行って頂くしかありません。それでも殆どの問題に対応可能とのことです。しかし、日本では逆にそれができてしまうために検査が増えるのかもしれません。また、外来で十分な問診ができるのは、一人15分程度を十分にかけられるという点にもあります。それは、医療がより効率化することで可能となっていると説明して頂きました。医師の能力を最大限に活かすために、看護師や事務など他の医療従事者に任せるシステムの充実に関心させられました。具体的には看護師が生活習慣病の食事・運動指導をしたり、事務が書類に関する雑用を肩代わりします。当然、医師の確認は行われます。事務員さんの多さにも驚きました。
空いた時間には、澤先生と日本の医療の将来について熱く語り合いました。政治も絡めた話にまで発展し、なかなか刺激的でとても楽しかったです。また、英国の後期研修制度に関しても多々学ぶこともありましたが、来月20日のFaMReFにその澤先生が来日するので、そこで詳しく学んで欲しいと思います。自分の学習に対してきちんとフィードバックしてくれる、大変ですが魅力的な内容でした。
見学終了後は、Clive先生とJane先生にタイ料理(イギリス料理でなく、、)を御馳走になりました。僕のたどたどしい英語にゆっくり丁寧に合わせて頂き、とても感謝感激でした。

 その後ロンドンでの観光を終え、次はユーロスターでオランダへ・・・

という所で、次回の報告をお楽しみに!!

2010年10月31日日曜日



福島の山頂には雪が積もったというのに、いまさらながらのサマー・フォーラム@三春の投稿です。
H先生から原稿を2~3か月ぐらい前にあずかっていながら・・・
本当にすみません・・・

以下、H先生の原稿です。
もう、玄侑宗久さんの映画も公開されてしまいました・・・

どうも。haya@町立三春病院です。

猛暑もやや落ち着きつつあり、クーラーを付けなくても何とか眠れるようになってきた今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか?(もう大分過ぎてしまいましたが、、、)早速ですが、7月24-25日に行われたサマーフォーラム2010@三春の報告をしたいと思います。

24日(1日目)は毎月恒例のReflexion of the month(田渕先生)に引き続き、三春町在住・福聚寺住職であり芥川賞作家である玄侑宗久さん(!)に「到るところ青山あり」と題した特別講演を頂きました。人生の最期を過ごせる場が少なくなっている、CareとCureの視点から見た終末期医療の有り方についての話を聞き、今後の家庭医としての理想像について考えるきっかけとなりました。

特別講演後は、“三春の郷田園生活館”へ移動し、美味しいお酒を飲みつつ郷土料理に舌鼓!くじ引き大会では、玄侑さんの著書(サイン入り!)が景品となり、一同大盛り上がりでした。僕も一冊頂きました。「阿修羅」仕事が忙しくまだ目を通していませんが。家宝にします(笑 

25日目(2日目)は、Reflexion of the month(望月先生)を行い、その後、星総合病院耳鼻咽喉科診療部長の鶴岡美果先生に「嚥下障害(耳鼻科医・言語療法士と家庭医のより良い連携に向けて)」と題した教育講演を頂きました。家庭医として診療を行っていると、どうしても「嚥下」の問題を避けて通ることは出来ず、今後の耳鼻科との連携や、予防的ケアの質が向上できそうな内容でした。アクティブな病勢にあっても、全身状態(栄養状態)を低下させない(向上させる)ことの重要性を説かれたことが、非常に印象的でした。

 そんな2日間でした。遠くに離れていて、週に2回テレビ会議で顔を合わせているとは言え、直接会って話が出来る機会はとても貴重だなーと思いました。(個人的には(久しぶりにやった)司会が大変でした。えらい緊張しました。心臓に悪い笑 )

 最後に宣伝。「アブラクサスの祭」という玄侑宗久さんの著作が映画になって10月に公開されます!
(http://www.aburakusasu.com/index.html)スネオヘアーさんと、ともさかりえさんの共演で(色んな意味で)話題になっている映画。坊さんになることを運命付けられた禅寺の息子が、モラトリアムでライブをやるという素っ頓狂なストーリーですが、何だか面白そうです。こちらもぜひぜひ。

 長くなりましてすいません。ではまた。

2010年10月29日金曜日

2010年10月23日のFaMReFとその後・・・

7~9月の3ヶ月(三春、只見、いわき の計3回開催)に及んだFamily Medicine Resident Forum(略称:FaMReF)の特番「家庭医療レジデント・フォーラムin福島」も盛会のうちに無事終了し、今月から通常運転に戻った当講座の月1回定例のフォーラムFaMReFが郡山のランドマークタワー「ビッグアイ」にて開催され、熱い議論が展開されました。

今回は、ゲスト講師としてお招きした、三重大学大学院医学系研究科環境社会医学講座家庭医療学の竹村 洋典 教授をはじめ、今回はゲスト参加が多く、中でも関東から熱心な医学生(5年生)の参加もあり、終始にぎやかな雰囲気でフォーラムが進みました。

後期研修医が診療上の振り返りをもとにプレゼンテーションを行うReflection of the monthの1題目は「乳腺炎と母乳育児」と題し、後期研修3年目の五十嵐博先生が、家庭医らしく自身の家族のケアから得られた経験をもとに、乳腺炎・母乳育児に関する基礎知識が提示し、その中で、参加者間で母乳育児のメリットを共有し、母乳育児のサポートシステム確立にむけて家庭医の役割について議論がなされました。

Reflection of the monthの2題目は「Conflict」と題し後期研修4年目の高栁宏史先生が、親しい患者のケアの中で生じる家庭医としての葛藤について提示してくれました。それを通して家庭医の役割について再確認する議論がなされました。

さて、続いて今回のメインイベントに移り、「行動科学の世界を旅する」-人々の行動、医師の行動がいかに健康に影響するか-と題して、竹村 洋典 先生が我々を楽しい旅に連れて行ってくださいました。患者中心性および患者満足度と健康アウトカムについての関連について、慎重な検討・考察と今後の診療上の戦略について議論がなされました。講演の中で、かなり衝撃的な研究結果が示され、その後の懇親夕食会でも白熱した議論の的となりましたが、その内容は内緒です。知りたい方は、ぜひFaMReFはじめ当講座の各種イベントにいらしてくださいね。

続いて家庭医療先進地(オランダ・イギリス)視察報告が、高澤奈緒美 助手、清水健伸(後期研修医1年目)、山入端浩之(後期研修医1年目)から提示されました。データ管理の電子化や医療情報提供サービスに代表される診療をサポートするシステムを有する家庭医療先進地の視察報告がなされました。

さて、議論が白熱すると時間がなくなるもので、恒例の葛西教授によるCinemeducationは時間切れにより中止になってしまいました。次回のお楽しみということで・・・

FaMReFに参加してくれた学生さんは、何と熱心なことに休暇を利用して引き続き当講座の家庭医療後期研修教育およびホームステイ型医学教育プログラムの拠点である“いわき地区”にホームステイと見学実習に来てくれました。
大学病院では学ぶことのできない地域医療を、若い感性で熱心に吸収し学んでくれてとても嬉しかったです。
それと、うちの家族(特に子供ら)を激しくかまってくれてありがとう!
とても助かりました。
週末は周辺の観光!
長い海岸線を持つ“いわき”なのに、なぜか「海よりも山川の方が癒されるんです」という彼女の一言で行った先は夏井川渓谷「背戸峨廊」と巨大鍾乳洞の「あぶくま洞」でした。
日頃、足腰を鍛えてないと、こんな時に心地よい全身痛が数日後に襲ってくるものです・・・(笑)

2010年10月22日金曜日

福島県立医科大学 地域・家庭医療学講座の説明会

ちょっと宣伝!
福島県立医科大学 地域・家庭医療学講座の臨床研修・教育活動「福島モデル」についての説明会が県内各地で予定されています。
興味のある方は、(あまり興味なくても)
comfam@fmu.ac.jp
までアクセスしてみてください。

チラシ

http://www.fmu.ac.jp/home/comfam/documents/2010ikyokusetsumei.pdf

2010年9月19日日曜日

「家庭医療サマーフォーラムin福島2010@いわき」

 去る9月11・12日、小名浜オーシャンホテルを会場に「家庭医療サマーフォーラムin福島@いわき」が開催されました。「9月なのにサマー?」などと細かいことはお気になさらず(実際、当日も猛暑でしたから…)、福島県立医科大学 医学部 地域・家庭医療学講座では、家庭医療に興味のある学生、医師らを対象に、自然と文化に恵まれた福島県を舞台として、家庭医療を深く楽しく学ぶために、例年県内数か所で家庭医療サマーフォーラムを開催しています。いわきでは“フラガールと家庭医療を学ぼう!”というキャッチフレーズのもと、毎年熱心な学びが展開され、また余興のポリネシアンショーも好評を博し、今回で3年連続(当講座史上最多新記録)3回目(当講座史上最多タイ)の開催という快挙を成し遂げました。

 フォーラムでは県内各地で家庭医研修を行っている当講座の後期研修医をはじめ、当講座の指導医、家庭医療に興味のある全国から集まった医師・学生等、いわき市保健福祉部の方々、かしま病院の看護師・リハビリスタッフら総勢50名弱が一堂に会し、初日のメインレクチャー+ワークショップは、「家庭医ができる転倒予防を学ぼう‐リハビリテーション栄養の視点から‐」というテーマで、昨年に引き続き、横浜市立大学付属病院 市民総合医療センター リハビリテーション科 助教の若林 秀隆 先生に担当していただきました。前述のとおり、医師だけでなく、看護師、理学療法士、作業療法士らの多職種間でのディスカッションが実現し、包括的ケア実現に向けて具体的戦略を含めた深い議論がなされました。
 恒例のCinemeducationは、史上初の映画以外からの出題となりました。本日最終回をむかえる今話題TBSドラマ「GM~踊れドクター~(第一話)」を通して、日本における家庭医療のあり方について職種を超えて熱い議論が展開されました。

 ちなみに、集合写真で皆さんが片手を前に出しているのは、主人公「ファイヤー後藤」がクライマックスで診断をつけた時の決めポーズを模したものです。


 懇親夕食会のフラ体験コーナーでは、みんなで激しく腰を振りながら“フラと転倒予防”について真面目に考えた後、大クイズ大会では、チンアナゴ抱き枕を賭けた激しい争奪戦が展開されました。

 二次会では、映画「フラガール」を上映。この映画はやはり何度観ても泣けるわけですが、苦難を乗り越えて新たな可能性に賭ける“フラガール”たちの姿を、今まさに、いわきの地で 新たな“家庭医療”の可能性に賭ける自分たちと重ね、これからどんな苦難がおとずれても、決して夢を忘れずに突き進んでいく覚悟を新たにしたのでした。

 二日目は、まずはReflection of the Monthと題した当講座後期研修医らによるプレゼンテーションを2題。1題目は、土屋 典子 (後期研修3年目)による「思春期の神経性食欲不振症の2症例」が提示され、精神疾患である神経性食欲不振症の診断や入院適応について診療ガイドラインを中心に学びました。2題目は、佐藤 寿和 (後期研修2年目)による「地域・家庭医療が学べる初期研修」と題した夢のある提案がなされました。地域・家庭医療の教育に力を入れている医療機関と協力し、質の高い地域・家庭医療を学ぶことが出来る初期研修プログラムの構築することが、将来の地域医療を支えていく上で重要である旨を、グループワークを通し、みんなで再確認しました。
 続いて「家庭医に必要な漢方の基礎知識」のレクチャー。漢方薬に用いられる代表的な生薬の効能と副作用などの講義を通して、基礎的な内容を中心に学びました。

 全体を通して楽しく熱く活発な雰囲気の学びの場だったのではないでしょうか? やっぱり学習は楽しいといいですね!

2010年8月20日金曜日

「キッズ医者かしま」 ~地域包括ケア~


去る8月14日、小学生31名を対象にした医師の職業体験プラグラム「キッズ医者かしま」が、家庭医療学専門医コースの後期研修医ら(いわきチーム)をコアスタッフとして、かしま病院で開催されました。

今は(いわきに)亡きU氏が昨年度に礎を築いてくれた遺産を引き継ぐ形で2回目の開催をむかえることができたこの企画は、子供たちがあこがれる職業を疑似体験できるテーマパーク「キッザニア」を参考にしたユニークなもので、参加者・保護者の方々から好評をいただいています。

白衣を身にまとい、聴診器を携えた子供たちが、本物の医療機材を用いて診察技術・AED(自動体外式除細器)を用いた一次救命処置などを学び、模擬患者の診療を行いました。元祖「キッザニア」同様に「遊びではなく本格的かつ真面目に」をコンセプトに、写真入りのネームプレートや研修修了証書を準備するなど一貫して本物らしさにこだわりました。
しかも、「キッズカルテ」と称した教材を全て記入すると夏休みの自由研究レポートが完成するよう美味しく工夫しました。

今後も恒例の企画として内容を充実させていきたいと考えています。

さて、このブログの一般の閲覧者の方々の中には、この企画と家庭医とは一体どんな関係があるの?と疑問を持たれた方もおられるでしょう。

これは、家庭医に求められる能力の1つである「地域を包括してケアする」ことや、患者中心の医療の方法の構成要素である「診療に予防・健康増進を取り入れる」ことと深い関係があります。

普段、自ら医療機関を訪れない地域住民の中にも隠れた多くの健康問題が潜んでいます。
今回参加してくれた小学生が学んだ血圧などに関する医学知識や、一次救命処置の技術、病院という職場への深い理解が、将来の地域住民の健康意識の向上、疾病の予防、健康増進、そして医療従事者不足という社会問題の解決に、少しでも貢献するとしたら、この企画は大成功ということになります。

キッズ医者が、いつか目の前で卒倒した家族や大切な人を救うことになるかもしれない・・・そのためにも、こういった企画を地道に継続していくことが大事だなぁ~と思います。

ちなみに当日は地元テレビ局2社、新聞社3社の取材が入り、キッズ医者たちもノリノリでインタビューに応えてくれていました。

2010年8月15日日曜日

夏期セミナー 行ってきました

こちら福島は、気温35℃というまれに見る暑さが続いております。
お盆を過ぎれば暑さも峠を越えると、地元の人たちは言ってくれるのですが、
一日でも早く涼しくなってくれないものかと、日々願っています。

さて、暑いアツいと言えば、夏期セミナー。
日本全国の学生が主体となって開催する、医学生・研修医のための家庭医療学夏期セミナー。
今年で第22回を数えます。

この夏期セミナー、現在活躍している家庭医の皆さんのルーツだったりします。
私もそうです。
家庭医というものを教えてくれたこのセミナーに恩返しできればと思っています。

今回、COMFAMからは「地域で家庭医は本当に役に立つのか? 地域での家庭医の役割って何だろう?」というワークショップを企画・担当させてもらいました。

実際にCOMFAMの診療拠点となっている地域の医療情勢を参考に、どんな症状ならどんな医療機関に受診するか、というワークを行った後、
では、そのような患者さんを診た家庭医として、地域にどんなことができるのかを参加者グループごとに考えていきました。

私のグループは、人口5,000人の町というセッティングでした。70代の高血圧・脳梗塞の患者さんを診た、という時に、この患者さんのケアだけでなく、地域住民の健康向上にかかわるとしたらどんなアイデアがあるだろうか、というディスカッションになりました。

参加者の学生さんからは、「小さい町だからお祭りで健康診断を併設したらどうか」「食事の準備が大変な高齢者もいるだろうから、配食サービスを始めたらどうか」「起こった後のリハビリテーション、在宅ケアの体制を整えるのも必要」という意見が出されていました。

各グループのディスカッションも盛り上がり、運営した私たちにとっても、大変学びになるワークショップでした。
参加していただいた皆さん、運営に協力してくださった皆さん、セミナーのスタッフの皆さん、ありがとうございました!

私はもう一つ、「ロールプレイで体験! 家族志向型ケア」の講師も担当しました。
家庭医にとって重要な視点である「家族を診る」ことを、ロールプレイを通して体験してもらうワークショップです。
学生時代・初期研修医時代に夏期セミナーで知り合った友人たちと企画運営しました。

ロールプレイが初めての参加者も多かったようですが、
家族図やライフサイクルを用いて仮説を立てることが、家族との面談で有意義なことを
学んでもらえたようでした。

そして夜は懇親会!
「家庭医は夜作られる」と言った家庭医がいます。
全国から集まった医学生・研修医たちが、実際に夜遅くまで家庭医と話し込んでいます。
家庭医についての疑問、質問から、実際にキャリア形成する際のアドバイス、進路の悩みなど、たくさんのことがこの懇親会の場で語られていました。

この懇親会は行く価値ありですよ。

夏期セミナーに行くと、いつも元気をもらって帰ってくる私でした。

2010年6月27日日曜日

第1回プライマリケア連合学会に参加

 東京国際フォーラムで開催された第1回プライマリケア連合学会学術学会に参加してきました。
 3学会が合併したのですが
 それぞれの方向性が異なる所にあるはずなのに、一緒になってうまくやっていけるのだろうかという不安はぬぐい去れませんでした。

 おさらいとして
 日本プライマリケア学会  → 開業医が多く 地域ケアを重視
 日本家庭医療学会     → 若手医師や学生が多く プライマリケアの専門医である家庭医養成を重視
 日本総合診療医学会   →  大学病院や研修病院などの中規模~大規模の病院の総合診療科の医師が多く ホスピタリスト(臨床、研究)の養成を重視

 という特徴があったと思われます。
 それぞれ方向性が違うわけなので、学会併合後の学会運用について
 1人の若手医師としては
 それぞれの学会に所属する先生たちや、それぞれの学会に参加してた若手医師、医学生がそれぞれの分野を認め合いながら
 それぞれの望む専門性を高める研修や研究をサポートしてもらえる学会となってほしいと思っています。

 

2010年6月24日木曜日

只見FaMReF。そして・・・



どうも、初登校・・・? 初投稿です。
今月の月例レジデントフォーラム(FaMReF)は、去る6月19日に福島県が誇る自然首都「只見町」で開催されました。
かく云う私も、(地域・家庭医療学講座所属3年目にして)実は「只見」初参戦でした。
住まいのあるいわき市を出発、長旅で寂しいので地域実習のBSL学生K君を半強制的?に車に乗せ3時間以上走らせて着いたところは・・・確かに「自然首都」でした。

フォーラムのトップバッターには、只見町国民健康保険朝日診療所循環器科の星野弘尊先生をお招きし、家庭医にとっても重要な「タバコについて」のレクチャーをしていただきました。タバコの有害性・禁煙外来の実際についてあらためて議論しながら、家庭医に出来る禁煙指導について学びました。
次に今年度から恒例のReflection of the monthでは、「病院の言葉を分かり易くする提案」ということで、W氏(当講座後期研修2年目)から国立国語研究所の取り組みを紹介してもらいながら、患者-医師間の知識のギャップへの配慮の重要性について深く議論しました。
さて、今回のメインイベントともいうべき「家庭医療と医療経済」では、昨年のいわきでのサマーフォーラムでも御講演をしていただいた、一橋大学国際・公共政策大学院教授の井伊雅子先生をお招きしてのレクチャーでした。国際的視野から日本の医療経済の現状と家庭医の役割について議論しました。井伊先生におかれましては、このために東京からはるか?時間の只見までお越しいただきありがとうございました。
トリをかざるのはもちろん葛西教授の「Cinemeducation」です。ミュージック・イン・ザ・ハート:Music Within(2007年)の1シーンを教材に、障害者に対して行われてきた差別の歴史を振り返りながら、家庭医として、各人の相違を認識・理解し合いながらケアをしていくことの重要性について議論しました。

学びを終えた勇者たちは、いざ決戦の地へ!
そう、宿命のオランダ戦を迎え、最強の焼き鳥が食べられるという居酒屋Mへ突入し店を占拠!
TVを完全包囲すると、あとは皆ただ好き勝手なことを言いながら大騒ぎ!
しかし、TS氏だけは冷静沈着に試合内容を評価していました。

翌日、前日の煮え切らない思いを癒したい有志たちは、森の生き字引K氏の案内のもと、白神山地を上回る規模のブナ林を沢伝いに散策しました。世界的にも極めて貴重な自然を全身で感じた後、K氏の御自宅でマトンの焼き肉をタラフク御馳走になり(無償で案内していただきながら御馳走にもなるとは意味不明ですが…)、「これで本当の福島県民になれた」というさわやかな気持ちで只見をあとにしました。BSLのK君も喜んでくれたよね? ウンウン

福島ならでは!



おばんです~
就寝前ですが、久々びっくりした日本酒の飲み方に出会ったので投稿してます。

今日は、まだ完成していませんが、一応、今週末の学会のスライド出来上がりました。
地域・家庭医療学講座のみなさんに多大なるご協力を頂いて。(最終コメントはまだですが・・・)。

出来上がった21時過ぎに、暑気払いもかねて、日本酒好きの先生と福島に繰り出しました。
そこで、「活性酒!」という、福島ならではのお酒に出会いました~!
ガスが強いので、管理が大変とのことです。
古い瓶だと割れてしまいます。実際Uさんも「割れてしまった」被害者の一人です・・・
このUさんは、もとKというお店店主で、独立して、Uというお店はじめた方です。
Uさんいわく、非常に扱いにくいと。

まず、写真のごとく、錐で穴をあけ、数分かけてガスを逃がします。
それから、やや酸ののこった、アミノ酸のうまみたっぷりのお酒を頂きます。
初めての飲み方でした。

さらにこのお酒、あの曙酒造「天明」です。
おいしい酒蔵です。

今日はこのあと、Bというお店にも行ってきました。
ここも、ミラクルな日本酒屋さんです。

見学にきて、日本酒飲みたい方はぜひ、声をかけてください。

そうそう、このUというお店、7月からHさんという利き酒日本一という経歴をもつ方が移動になります。
楽しみです。

たなか

2010年6月22日火曜日

サマー・フォーラムゲストは、あの「玄侑宗久さん」!




こんばんは。
暑くなりましたね~

今日は、7月のサマー・フォーラムの打ち合わせをしてきました。
なんと、ゲストはあの、芥川賞作家でもある「玄侑宗久さん」です。
三春町在住ということもあって、快諾していただけたのです。

認知症・解離性障害の患者・家族を題材にした本を出版されてもいたり、医療の倫理などに関しても各種委員をされてもおります。福島医大でも外部委員をされています。

いまから楽しみです!
本も頂いてしまいました。
しかも、直筆サイン入り~!

当たり前ですが、聡明で博学な方でした・・・

お坊さんもやっていて、座禅教室も時々やっているようなので、こちらも参加してこようと思います!

たなか

2010年6月17日木曜日

さくら湖マラソン大会

こんにちは。
今週は暑い日が続きましたが、皆さんいかがお過ごしですか。

私はこの間の日曜日、三春町で行われたさくら湖マラソン大会に医療班として参加してきました。
この大会の医療班のドクターは三春病院の歴代 地域・家庭医療部 後期研修医が担当していて、去年は佐藤先生、一昨年は鵜飼先生、その前は高柳先生(かな?)が参加しています。

私は初めての参加でしたが、けっこう本格的な大会でびっくりしました。
参加者は過去最高の1500人だったそうです。
クレープ屋さんなどの露店も出てました。
のんびりお茶でも飲んでいればよいのかと思ったら、
大会前後に血圧を測りに来るひとたちや
転んだ子どもたちの処置、大会で脱水や過換気になった人への対応など、
意外と忙しかったです。
でも三春病院へ来ている顔見知りの方や、ホームステイ研修に来ている学生さんの大家さんが事務仕事をしていて、病院の外でいろんな人の違った顔を知るのも大切なことだと感じました。

地域・家庭医療部にもランナーは何人かいますが、私も来年目指して走ってみようかなー

写真は、三春駒とさくら湖です☆

2010年6月16日水曜日

TVカンファレンス

おばんです。

今日のTVカンファレンスは「妊婦健診」でした。
いままで、自分が学ぶ機会がなかった分野です。
家庭医のトレーニングプログラムができたからこそなのですね。
4か月の研修で、学習者の意欲にもよると思いますが、かなり学べることが伝わってきました。
ちなみに、発表者のM先生は、毎週水曜日は産科病院で当直もしています。

これからもよい研修、そしてよい医療が提供できるシステムをみんなで作っていかないとですね。

今日もありがとうございました。

たなか

2010年6月15日火曜日

町の健康

こんばんは。

暑くなってきましたね~

今日は、三春病院での教育・診療をちょこっと抜け出して、三春町などと共同で行っている健康政策の基盤とすべく行っている研究の打ち合わせで保健福祉課に行ってきました。
研究ってなかなか大変ですが、コツをつかむとなんとか流れるようになります(した)。
統計ソフトもなんとか使えるようになりました。
そうそう、朝は、ジャーナルクラブでMeta-analysisの論文の批判的吟味してたのですが、自分が研究やっていると見方も違ってきます。

こんな環境に感謝です。

あ、研究の内容は、直近では、6月25・26日のプライマリ・ケア連合学会(ちょっと抄録訂正ありますが・・・)、10月の公衆衛生学会でも発表します。

いつもありがとうございます。

たなか

2010年6月14日月曜日

TVカンファレンス

今日は、葛西教授の「家族志向型ケア」のレクチャーでした。
新しいメンバーは、当然、新しいことが学べる場です。
古いメンバーは、といっても忘れやすい「僕だけ」かも知れませんが、基本に立ち返る場となります。

本日の具体的な内容としては、「Dr, Family」の葛西教授考案のアプローチ→
「D」eath and dying:死に至る病、ターミナル・ケア、悲嘆ケア、悪性疾患の告知
「R」ecurrent problem:頻繁な受診、過大なケアの要求、治療効果のギャップ、慢性の病気
「F」rail elderly:高齢者ケア、在宅ケア
「A」cute problem:重篤な急性疾患、入院
「M」ental illness:精神疾患、心理社会的問題
「I」 have a family, too.:職業と個人の生活のバランス(医療者自身の問題)
「L」ife style problem:アルコール症、喫煙、高血圧、脂質異常、糖尿病、肥満、など
「Y」oung family:妊娠、避妊、不妊、育児、小児の問題行動、予防接種、遺伝相談、など

に沿った、症例解説などです。

いつも、ありがとうございます。

たなか

レジナビフェア@東京

おはようございます。

梅雨ですね。
昨日は、レジナビフェア@東京に行ってきました。
葛西教授と一緒にです。

福島医大としての参加だったのですが、ん~
東京での福島というか、東北の医療に興味を持っていただくのは難しい・・・?
ほかの東北の大学・病院も閑散としてました。
話しかける医大のスタッフが悪いわけではないと思うのですが。
そんな中で、この、地域・家庭医療学講座に興味を持ってくれた研修医の先生が2名ほど。
1人は他大学出身の方で、葛西教授の講演を聞いて。
もう1人は、出身が福島市の方で、総合医・家庭医に興味がある方でした。

今度、youtubeで実際の研修風景でも載せてみようと思いつつ、みなさんどう思うでしょうか?

日々に感謝して、今日もがんばろ~っと。

たなか

2010年5月20日木曜日

sea wave -FMいわき-



こんにちは。

ただいまいわき市で研修中の後期研修医3年目の星吾朗です。初めて blog 書きます。

唐突ではありますが、われらが地域・家庭医療学講座が先日5月14日(金)にいわきにある j-wave 系列の地元ラジオ「sea wave -FMいわき-」に出演いたしました。

どんな番組に出演したかですが・・・

毎週金曜日の午前9時30分からの「生涯学習 みんなで学ぼう!(DJ 田子幸恵さん)」という30分番組に出演させてもらいました。

助教の石井敦先生、先週から2週間かしま病院に研修に来ている福島県立医科大学6年生の鈴木喜一君と私星吾朗の3人で参加させてもらい、家庭医療のことや当講座のこと、実際の研修などについて話をしてきました。

実際の収録は5月11日(火)に行われたのですが、もちろん3人ともラジオ出演は初めてで、噛むは訛るはどもるはでなかなか味のある収録となりました。

放送当日は自分は外来診療中で残念ながら聞けず・・・

平日の午前中の番組なのでどんな人が聴いているのかなぁと思っていたのですが、「先生ラジオ出てましたね!」とか「ラジオ聴きました。頑張ってください!」などと看護師さんや患者さんの家族の方々から声をかけられ、メディアのすごさを感じたのと同時になんともいえない恥ずかしさと、さらにはこれからも頑張ろうというやる気のようなものを感じさせられました。

なかなか体験できない貴重な経験をさせてもらいました。

田子さんはじめ sea wave -FMいわき- の皆様本当にありがとうございました。

収録後の写真をアップしておきます。

以上いわきより初 blog のホシゴローでした。

2010年4月25日日曜日

今年度第一回目のFaMReF

おばんです。

昨日は月に一度、COMFAMメンバーが集まり勉強会をする、FaMReFの平成22年度第一回目でした。
今回は学生さん(1年生~6年生まで)がたくさん参加してくれて、賑やかな勉強会でした。
まず後期研修医の菅家先生が、家庭医ってなんだろう?ということをお話してくれました。
うーんさすが「しゃべりの菅家!!」人を引き付ける話し方、素晴らし~(^o^)/

その後、井上先生の「refrection of the month」
高齢患者さんに対する病名告知に関して家族と意見が一致しない時という、
難しいけれど大切なテーマについて勉強しました。

さらにさらに、葛西教授から「cinemeducation」今回はドク・ソルジャー/白い戦場
退役軍人病院を舞台に、病院経営のためなら患者を切り捨てて行く院長と戦う医師たちの姿を追った病院ドラマでした。
日本もここまで極端ではないけど、したいと思える医療がすべての患者さんに全部できるわけではない。
そういった点で、いろんな意見が出て面白かったです。
学生さんの熱い質問もうれしかったな~

懇親会では、今年のニューフェイス山入端先生と、医大でIT関係でCOMFAMが大変大変おせわになった平野さんの送別会をしました。

平野さん、本当にお世話になりました~ご活躍をお祈り申し上げます。そして、ときどき遊びに来てくださいね☆

2010年2月20日土曜日

オランダの”Passion"


バンクーバーオリンピックの熱気が毎日報道されていますが、
我がCOMFAMも国際色豊かです。

2月8日~1週間、オランダのRadboud大学から
Tim olde Hartman先生とMark van der Wel先生の2人が来られました。
彼らは家庭医療の専門医研修とPhDコースを並行履修しており、
すでにいくつもの論文を書いています。
オランダの家庭医療事情について、そして家庭医による研究が必要なこと、
そして、彼らの"Passion"を感じることができ勇気づけられました。

COMFAMでも後期研修とPhDコースを並行して履修可能であり、
今後の自分たちに生かしていきたいです。

ちなみに、私は180cmですが、彼らはもっとずっと大きかったです。

2010年2月11日木曜日

カニ、じゃなかったFaMReF

今年の冬は例年より雪が多いですが、いかがお過ごしでしょうか。
COMFAMの後期研修医でも、雪の日に追突された人がいます。
幸い怪我もなくよかったのですが、気をつけたいものですね。

今月のFaMReFは福島県の相馬市(太平洋沿いで宮城県に近いところ)で行われました。
この日はあいにくの大雪で、相馬市では年に1度つもるかつもらないかの雪が、
10センチ以上つもり、夜はツルツル、氷点下10度くらいまで下がったようです。

そんな中、公立相馬総合病院の会議室をお借りして、あつい議論が交わされました。
Case of the Month では、若年男性のしびれから、最終的に多発性硬化症の診断に至ったケースと、
化膿性関節炎の高齢者のケースが提示されました。
その後、COMFAMでのポートフォリオの利用について、
先日行われた日本家庭医療学会の指導医講習会の内容を元に議論しました。


その後は・・・ご当地名物、ズワイガニ。

相馬では、冬の時期にズワイガニが水揚げされます。
そのカニを使ったカニづくしで懇親会でした。

前菜からカニ刺し、天ぷら、焼きカニ、
甲羅酒、しゃぶしゃぶ、カニ鍋、雑炊。
過去2回は所要で雑炊まで到達できなかった我が教授も、
今回は雑炊まで制覇!

まぁ、カニだったので話は盛り上がらなかったですが(笑)
そんな充実したFaMReF@相馬市でした。

2010年1月10日日曜日

ウインター・オリエンテーション2010


THIS IS IT.

4月からの新年度にむけて、新しい仲間のオリエンテーションが行われました。
彼らは5期生ということになります。
3月には後期研修プログラムの初修了生が出ますし、
福島医大地域・家庭医療部は一歩一歩進んでいきます。

昨年の葛西教授のテーマは『天地人』でしたが、
今年は『THIS IS IT.』だそうです。

ということで、本年もどうぞよろしくお願いします。