11月27日、沖縄で家庭医療セミナーを行いました。
僕はまだ一年目であるにも関わらず、セミナーの講師として無謀にも挑戦してみました。
しかもテーマは「家庭医療とは?」
そして、開催場所は僕の初期研修病院でもある中頭病院(実際には隣の建物であるちばなクリニック)でした。僕のこの申し出に間髪いれず快く引き受けて頂きました仲田清剛院長先生、下地勉副院長先生、新里敬研修委員長先生、そしてポスター作りから宣伝、会場設営までして頂きました臨床研修センターの方々に感謝致します。ありがとうございました。
さて、そのセミナーの参加者ですが、ほとんどが中頭病院の研修医でその他スタッフの先生数人、看護師数人、学生2人、そして沖縄でプライマリ・ケア研究会を行っていらっしゃる稲福全三先生もいらして頂きました。
やってみた感想ですが、まずスライド作りの過程で自分が考えている事をスムーズに伝える事の難しさを痛感させられました。自分がこう思ってても人には違うように伝わる、日頃の診療でも感じますが、コミュニケーションは奥が深いですね。
悩んだ甲斐もあってか、ワークショップ2つを通して僕が現時点で伝えられる内容を伝えることはできたのではないかと思います。
ただ、セミナーでの苦難はその質問コーナーにありました。
質問して頂いた内容は(とてもありがたい事に)その概念に留まらず、「具体的に家庭医療を広めていくためにどのような方法があるか」、「専門医思考 を持つ患者が多い中でその患者さんたちをどうやって家庭医療科へ移行していくのか」、「今のシステムで世界一の長寿国である日本で家庭医療が本当に必要な のか」、「 今実際に地域の診療所で継続性、家族志向、何でも診るなどプライマリケアの概念を満たしている医師と家庭医療プログラムで研修を受けた医師で何が異なるのか」などというさらに具体的で深い内容でした。僕の言葉で何とか絞り出して答えてはみたものの、抽象的というか、的を得た返答ができず、 とても答えられたとは言えない返答でした。
その状況に肩を落としつつ、しかし逆に僕の勉強すべき所や今後沖縄で家庭医療をやろうとしている僕にとって必要な事が少し見えてきた気がしたことや、沖縄の若手にも家庭医療に興味を持つ人達がいることを知ったという意味では、とても有意義なセミナーとなりました。
討論中、同行して頂いた後期研修医の先生には積極的にフォローして頂き、また葛西教授にも最後にフォローと共に僕の1年目としての立場を含め気使いのお言葉まで頂き、とても救われた気持ちでした。同行して頂いた先生方には本当に感謝、感謝です。
また、教授は不安も大きかったと思いますが、このような機会を与えて頂いた事にも感謝です。
次回も開催できるよう、精進して参ります!
また、せっかくなので少し観光もして来ました。
かなりの弾丸ツアーでしたが、僕の案内で同行した後期研修医の先生2人はある程度満足して頂けたようで、何よりです。ただ、こちらはあくまでも「ついで」ですので、悪しからず(笑)
2010年11月28日日曜日
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