2009年4月17日金曜日

台湾家庭医療報告

ここ台湾での滞在も早や2週間が過ぎ、折り返し地点に入りました。

明日から台北に移動し、台湾大学医学部の関連施設での視察が始まります。
毎日が、とても濃密な時間です。いろいろなことを思い、考えます。

台湾の人たちの温かさ、人情味、人の好さ。
この2週間で「謝謝」を何度言ったことか。何度「請客」してもらったことか。

日本の20年は先を行っている、台湾の家庭医療。
地域医療はもとより、老年医学、青年医学、職業医学、緩和医療など幅広い分野に展開し、活躍する台湾の家庭医たち。
Family-orientedで、予防医療の支援ツールとしても働いている、家庭医用のすぐれた電子カルテシステム。


かつてこの地域が日本だった時代の、記憶と遺産。
往診先や老人ホームで嬉しそうに日本語で話しかけてくれた、日本語教育世代の高齢の方々。
日本が導入し、この地域に根付いたサトウキビやコーヒー豆農業を、現在も黙々と営み続ける人たち。

豊かで静謐な自然、多彩で官能的な食文化、情熱的でエネルギーあふれる祭祀。

今回の滞在では、中山大学の李孟智教授、顔啓華主任をはじめ、現地の家庭医療レジデント、医学生、事務の方々、訪問診療の看護師さんや運転手さんなど、本当に多くの人たちに大変お世話になっています。

こんな素晴らしい機会を与えてくれた葛西先生に、本当に感謝です。


台湾での家庭医療について、すでに持ちきれないほどの収穫が得られています。福島で楽しみに待っていてくださいね!







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